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2013年05月14日

(10)N0とN1しかない場合の対応(その3)−仮想出力をデータとする

田口氏が「標準化と品質管理(2001年9月号)」で触れている
内容の中で,今まで述べてきた3つの対応法の中で本命と
しているのがこの方法です。

N0とN1のデータしかとれなかたとき,N0を信号として,
N0にN1−N0を±させてものをN1,N2のデータにすると
いうものです。

こうすることで,今までに説明した2つの方法よりもノイズの
効果を大きくみることが可能になります。

平均値SN比と同様に,y=βMのβは,β=1となります。


130514(仮想データを使った標準SN比).JPG




(by TomUi、2013年5月14日)
posted by TQE at 04:13| 標準SN比

2013年05月10日

(9)N1とN2しかない場合の対応(その2)−平均値SN比


品質工学の本質は技術評価の効率を上げることにあります。
少ないデータからいかに多くの情報を得るかを常に考える
ことが重要です。

実験を計画する中でコスト面からできるだけ少ないデータで
済ませたいとは誰しもが思うことです。

例えば標準条件でのデータがとることをあきらめ,N1
(負側最悪条件),N2(正側最悪条件)の2水準のノイズ条件
のもとでのデータのみをとったとします。

このようなときに,N1でのデータ,N2でのデータの平均値を
標準条件での出力データと近似的に扱って解析する方法が
あります。

平均値SN比と呼ばれています。

当然のことですがy=βMのβは1の値しか取りえません。


130510(平均値SN比).JPG


(by TomUi、2013年5月10日)
posted by TQE at 04:16| 標準SN比

2013年05月08日

(8)N0とN1しかない場合の対応(その1)−N0の出力を使う

標準条件N0はどのような技術に対してもありえる
ものですが負側最悪条件や正側最悪条件がとれない
場合があります。

例えばタクトスイッチの作動力の場合がそれに
当たります。リフローはんだによる熱,動作寿命
などのノイズにより作動力は低くなるのが一般的で
高くなることはあまりありません。

このようなときの解析法の一つが標準条件での
データを信号に使うとともに出力としても使う
方法です。

130509(標準SN比).JPG


(by TomUi、2013年5月9日)
posted by TQE at 10:46| 標準SN比