品質工学では、機能の安定性(あるいは、
機能の確実性)の測度として、「SN比」
を用います。
SN比は、その基本的数理を2乗和の分解に
おいています。
得られた個々のデータを2乗して和をとると、
見事に有効な成分と無効な成分の二つに分解
することができます。
これができるのが2乗だけです。このような
重宝な性質をもっているので、機能の安定性
をSN比で評価することができるように
なりました。
有効な成分と無効な成分に分類したら、さらに
計算処理を行います。
y=βMの傾きであったβの2乗とy=βM
からのずれ分であるσの2乗に分けて比を
とります。それが、SN比です。
通常は対数をとって10倍した値で表現されます。
単位はデシベル(db)です。その値は、−∞から
+∞の値をとります。
どんな技術でも、SN比で表すことで、効率の
よい評価ができるようになりました。
(by TomUi、2012年12月11日)