プロ野球大リーグで、
「年間最多安打262本」という
前人未踏の記録を達成したイチロー選手が、
インタビュアーから、質問を受けました。
イチローさん、
この記録の次にめざす「目標」は、何ですか。
この質問に対して、イチロー選手は、
「年間打率4割をめざします」と答えるのではなく、
静かな表情で、こう答えました。
もっと野球が上手くなりたいですね。
でも、それは、数字には表れないものであり、
きっと、自分にしか分からない世界なのでしょうね。
このイチロー選手の言葉は、
プロフェッショナルの道を歩む人間に
大切なことを教えてくれます。
理想形
一人のプロフェッショナルとしてめざす
自分にとっての理想の姿。
それを心に描くことの大切さを
教えてくれます。
そして、この言葉は、
もう一つ、大切なことを教えてくれます。
数字の「目標」を達成する。
周囲の「評価」を獲得する。
それは、理想形を求め続ける人間にとっては、
「結果」にすぎない。
そのことを教えてくれるのです。
2004年11月15日
田坂広志
<宇井コメント>
品質工学では、「問題が起こる前に問題が起こらないようにする」ことを
目指します。
ところが、一般には、目に見える結果を追い求めがちです。
「理想形」を心に描き、そこを目指す。
品質工学に通ずる話だと思います。
(by TomUi、2014年4月8日)
品質工学では、「問題が起こる前に問題が起こらないようにする」ことを
目指します。
ところが、一般には、目に見える結果を追い求めがちです。
「理想形」を心に描き、そこを目指す。
品質工学に通ずる話だと思います。
(by TomUi、2014年4月8日)
posted by TQE at 04:44| 田坂広志「風の対話」