経済計算による品質表現は、マネジメントフレンドリー

コストは簡単に計算できる。しかも、マネジメント
はじめ誰にでもわかりやすい指標である。

品質の場合は、表現方法が二つある。

　一つは、品質工学が奨めている損失関数。

　もう一つは、工程不良率や、Ｃp、Ｃpkである。

後者の表現は、前者に比べて、マネジメントへの
インパクトに乏しい。それが大きな問題である。

品質を損失関数を使って経済計算で表すことで、
マネジメントは的確な判断ができることになる。

（先達から学んだ言葉、by TomUi、2014年4月30日）

(31) プライオリティ思考の問題

これはインテリが落ちる落とし穴とも言われます。

なぜかというと、インテリは、すぐ次のような質問を発します。

　　「コストと機能とどちらを優先するのですか？」

　　「性能と開発期間とどちらを優先しますか？」

このような理由でこちらに重点志向をしたというとかっこよく
聞こえるのですが、これは大変な落とし穴なのです。

どちらか一つを優先させることしかできないのは二流三流の
証(あかし)だと思います。

一流の人は相反するものを両立させます。安くて良いものを
作る能力がなければなりません。いくらお金をかけても良い
といえばだれにでもできるのです。

性能を落としても良いとなれば、だれでもコストを下げることが
できます。

（by TomUi、2014年4月25日）

(30) コンピュータとＩＴの功罪(3/3)

一週間ほど経ってから見に行きました。すると、皆で
仲良くお弁当を食べているのです。図面は、一枚も
置いてありませんでした。

私の父は、仕事を家に持って帰る典型で、寝る部屋に
製図板がありました。帰ってきて、小さな計算尺を
使って計算しながら、数値を入れているのです。

子供ながらに見ていても、段々といい格好になって
いくのがわかります。見ていると、ものすごく難しい
応力計算とか、色々な計算をやっているのです。

計算する式は大変な式ですから、それをいかに簡略化
するか、このようなことに長けていました。

そういう風にして、ゼロ戦や戦艦大和は設計されて
いたのです。

今のようにコンピュータが発達してくると、四角形
とか長方形とか三角形の応力計算ができれば、あとは
全部できてしまうようになります。今ではどんな
複雑な形状でも、可能になってきました。


頭を使わなくても良くなってきたのです。だから、
余計に意識して頭を使うことを、自分に課さないと
いけません。

（by TomUi、2014年4月24日）