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2013年05月31日

(10)切削加工の評価-目標値との差を修正できる場合(2/4)

目標値からのずれをグラフにしたのが以下の図です。

130530(グラフ).JPG


このずれに対して損失関数を適用して部品10個それぞれに
ついて損失関数を適用して品質損失を求めたものが以下の
図です。

ただし、寸法許容差は±0.15(mm)、規格をはずれたときの
損失は1個あたり50(円)としています。

130531(損失関数).JPG


130531(分散分析へ).JPG

(by TomUi、2013年5月31日)
posted by TQE at 04:05| 分散分析

2013年05月29日

(9)切削加工の評価-目標値との差を修正できる場合(1/4)

抵抗を購入するのとは異なり、切削加工のように自工程で
目標値からのずれを修正できる場合があります。

データ解析の方法も変わってきます。偏りを修正した後に
残っているばらつきを評価する必要があります。

表1は生データを示し、表2は目標値1.0(mm)からの差を
示したものです。
(出典:日本規格協会通信教育テキスト)

品質工学を使ってデータ解析を行う場合このように目標値
からの差を重視することにご注意ください。一般の分散分析
にはないものであり損失関数の考え方からくるものです。

130530(表).JPG


表2に示されるようにA1での偏りは、0.03(mm)とほぼ目標
どおりだが、A2での偏りは0.17(mm)小さい方に偏っています。

表2をグラフにすると以下のようです。



130530(グラフ).JPG


(by TomUi、2013年5月30日)
posted by TQE at 13:29| 分散分析

color:#000098;">(8)A1社製、A2社製どちらの抵抗を購入するか(2/2)

どちらの抵抗を購入するかのポイントは以下の2点です。

1.購入する立場であるため中心的傾向を示す平均を目標値に
修正することはできない。


2.品質は損失関数を使ってばらつきによる損失で評価する。
目標値との差の分布と、それにともなう品質上の損失のグラフを
以下に示します。

損失のグラフで示してるのは個々の抵抗による損失でありその
平均が、A1では、3,100(円/回路)であり、A2では4,600
(円/回路)ということになります。

抵抗のばらつきを小さくするために選別という手段も考えられますが、
どれだけ選別にお金をかけられるか判断するのにも損失関数は有効です。

130529(抵抗の品質損失).JPG


(by TomUi、2013年5月29日)
posted by TQE at 04:41| 分散分析